バレンタインデー[2]

それから月日は流れ、俺達は高校3年生になっていた。
2年でクラスがはなれたものの、また3年で同じクラスになれて、俺は嬉しかった。
身長は日を重ねるごとに俺の方が高くなり、
佳織は167cm、俺は179cmで、お互いに随分目立つようになっていた。
バスケ部の中で、恋愛の事でいろいろ事件があったり・・・
3年になるまでに、俺は4回、佳織は5回ほど告白を受けたりしたが、全て断った。
俺の気持ちは、あの時と全然変わっていなかったからだ。
佳織の気持ちがどうなのかはわからなかったが、
俺は受験が終ったら告白しようと思っていた。

俺も佳織も得意分野が同じだったために、俺たちの志望校も同じだった。
お互いの家で勉強を教えあい、たまにバスケで息抜きをしながら受験勉強に励んだ。
そして、ラストスパートをかける時期になり、


学校と家を往復して勉強するだけの生活を送った。

そんな中、久しぶりに佳織からメールがきた。
『明日の夜、賢ちゃん家行くから家に居てよ。』
一方的なメールだが、なんか可愛い。
しかし、何で来るんだ・・・?と、疑問に思っていた。

「おじゃまします。」
「あら、佳織ちゃん!久しぶりじゃない!あがって、賢、部屋に居るから」
「ありがとうございます」
そんな声が玄関から聞え、佳織が部屋に入ってきた。
「やっほう。」
「ん。」と俺は、参考書を開きながら頷く。
「佳織、どうしたんだよいきなり。なんか用事でもあんのか?」
「そういうわけじゃないんだけど。」
「じゃあ勉強しろよ!(笑)」
「カレンダーぐらいちゃんと見ろ!馬鹿!!」
そういって、俺に紙袋を突き出す。

「・・・あ?・・・・・ぁああ。」
バレンタインデーだった。勉強の事で頭がいっぱいで、すっかり忘れていた。
「本命?」と、にやけながら冗談交じりに聞く。
「・・・だったらどうする?」と、佳織。
「んー、・・・OKするに決まってるじゃんか」
「冗談はもういいよ(笑)」
「冗談じゃないって。本気。」
じっと佳織を見つめると、顔が真っ赤になっている。
そして、ポロポロと涙を流し始めた。
「だって・・・・だって、あの時だめだっていったから・・・
今日は、ただ受験がんばろーって励まして帰ろうっておもってたの・・・・・・。
賢ちゃんのことは胸に閉まって、新しい恋しようって思ったりもした・・・
でも・・・無理だったの、私、賢ちゃんじゃないと・・だめなの・・・
・・・・・それでもいいの?」


俺は、本能的に佳織を抱きしめた。
「俺も、好きだった。ずっと。でも、○○たちといろいろあって
いじめられてたから、それにお前を巻き込みたくなかったんだ。ごめん・・・。」
「え・・・?うそ、そんな話聞いてないよ!」
「嘘じゃないんだ・・。」
俺は、胸の辺りに残る痣を見せた。
佳織は、声をあげて泣いた。俺はそれを強く抱きしめるしかなかった。

佳織の気持ちもおさまってきた頃、俺達はバスケットボールを持って寒空のなか公園に居た。
「・・でも、意外だったな、そんなことがあったなんて」
佳織が俺にパスする。
「こんなこと言うのかっこわりいだろ?
あいつら○○高校の連中と仲良かったからな、
さすがの俺でも抵抗する気になんなかったんだよ。
・・・お前に言ったら、○○たちぶっ飛ばしに行きそうだしさ(笑)」
佳織をかわしながら、ゴール。
「そんなこと・・・・しないわけないじゃん。(笑)」
そのボールを持って、佳織がドリブルをはじめる。
大きな胸が走るたびに揺れて、そっちに目が行ってしまう。
そして、佳織と目が合った。普段ならなんでもないのだが、やはり意識してしまう。
「・・・佳織」
「なに?」
「付き合うのか?俺達」
「ん〜・・・」
佳織はスリーポイントシュートを決めた。
「ナイス!」
「・・・・あのね、賢ちゃん。付き合うの、受験、終ってからにしない??
どうせもうすぐだし、今付き合っちゃうと・・なんか・・・・・。」
「・・・ああ、そうだな」
そのあと3ゲームほどしてクタクタになり、『そろそろ帰ろうか』なんていいながら
自販機で温かいものを買おうとしたら、いつものクセでアクエリを買ってしまった。
「ふふっ、バカだね〜」
「最近バスケやってねえから、体がやりたがってんだ多分(笑)」
「私もだよ・・・完璧にナマっちゃってるよね。」
そんなことを話しながら、お互いの家に帰った。
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