バレンタインデー[8]

こんなに佳織のことを考えないで、怒りを性欲に変えて佳織にぶつけたセックスは、
後にも先にもこれ一回きりだ。

・・・時間はもう深夜をまわっていて、
佳織は風呂に入るから、と俺の部屋から出た。
佳織のハブラシとかも置いてあるんだから、
ここの風呂に入ってそのまま寝ればいいのに、というと
「女の子はいろいろ必要なんだよ!」とか言っていた気がする。
多分あれだ、俺の風呂場には佳織のシャンプーとかは切らしちゃってて、
シーブリーズのもんしかないから拒んだんだな(笑)。

佳織が部屋に入るのを見送って、俺も風呂に入った。
そしてすぐ寝てしまったんだが・・・・
朝、携帯を見ると佳織から10件ほど着信が入っていた。
マナーモードにしていたから、全然気付かなかった。
何かあったのか?と思い、すぐに電話をかけた。
「おい、どうした?」
「ん・・あのね、昨日、風呂入った後窓開けて夜風に当たってたらね・・・
外に先輩が居てさ・・・にやにやしながらずっとこっち見てるの・・・・。


そのあとチャイム鳴って・・・・ずっと無視してたんだけど・・・・・・。」
「・・・まじかよ」
「う・・うん。」

こんなことがある日が、2週間ほど続いた。
吉村さんは学校を探しても居なかったので、どうにもしようがなかった。
頭がイカレてんのか?と思ったが、
とりあえず先輩をなんとかするより、佳織が安心して生活できるように
するべきだと思った。
佳織と電話を切った後、俺は少し考えた後に佳織の自宅に電話をかけた。
「はい、●●でございます」
「あの、●●賢ですが、・・おばさんですか?」
「あら賢ちゃん、お久しぶりね。どうかしたの?」
「はい、あの・・実は・・・」
さすがに倉庫で襲われたことまでは言わなかったが、
危ない先輩が居て、佳織はそうとう苦しんでいるということを伝えた。

「あら・・・そうだったの」
「はい、それで・・夜もあまり眠れないみたいだし、
俺も心配なので、ちょっと落ち着くまで佳織の部屋を空けて、
2人で一緒に住みたいんですけど・・・だめでしょうか?」
「あらあら、そんな・・・賢ちゃんはいいの?」
「もちろんです、俺もそのほうが安心ですから。
それに、おばさんに似て料理も美味いし、助かるんです(笑)」
「賢ちゃん嬉しいこといってくれるじゃない!
・・じゃあ、迷惑かけちゃうけど、あの子の事お願いね。」
「はい、では・・・」

そのあと、うちの親には適当に説明して、俺達は一緒に住む事になった。
さすがに2人分の荷物全部は俺の部屋には置けないので、
佳織の部屋は、荷物を置いたり、バイト先や友達と遊ぶための部屋にして、
俺の部屋で暮らすことになった。
さっそく次の日、俺達は『ひっこし』をして、
筋トレのために置いてあった器具や、大量の本を佳織の部屋に運ぶ。

そして・・・いつのまにかバレンタインデー。朝から俺は無理矢理部屋から追い出された。
「7時ジャストに帰ってきてよ!!」
「了解〜」


あまり金を使いたくなかったので、俺は本屋に行って立ち読みしたあと、映画を見て、
残りの時間は佳織の部屋の掃除に当てた。
最近いろんなやつが遊びに来るので、ちらかっていたからだ。
携帯のアラームが18時55分を知らせる。
俺は掃除の道具を片付け、ちょうど7時に家についた。
「ただいまー」

「おかえり〜♪」
なんだか嬉しそうだ。
部屋のキッチンからは、いい匂いが漂ってくる・・・・。
綺麗にセットされたテーブル、そこにならぶ豪華なディナー。
キッチンにいって、あまっていたおかずに手をつけようとしたら、
佳織が俺の手をピシっと叩いた。
「先に、手洗いとうがいしなきゃだめでしょ!!!」
『ごめんなさい、お母さん』と冗談でいいながら、俺は手を洗って席に着く。
「今日はねぇ〜、きのこのパルメザンチーズ揚げ、シチュー、
鯖のマスタードソース焼き・・・・・・」といいながら、
一流レストランで出てきそうな料理を指差す。
「っはーーー、ほんとおまえすごいな!」と、毎度の事ながら思わず感心する。
佳織に頼りっぱなしな俺、未だに味噌汁とカレーぐらいしかまともに作れない。
それに比べて、佳織は市販でいろいろ楽に作れる『○○の素』も使わずに料理するんだから・・。
おばさん、いい娘さんに育ててくださってありがおうございます、と
心の中で激しく感謝した(笑)。

そして他愛もない話をしながら、美味しい料理を頂く。
「む、お前・・・腕あげたなあ」
「ふふっ、そりゃ毎日やってたらねぇ・・・」
「す、すいません・・俺も料理できるようになります」
「そういうことじゃないって(笑)」
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