人生初ちんこ[1]
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めずらしく憂鬱そうな顔をした妹が、リビングでぼーっと天井を見ていた。
妹は19歳、介護系の専門学校に今年から通い始めている。
どちらかいえば、考えるより行動が先の妹が、考え込んでいるなんて
かなり奇妙だ。
「どうかした?」
後ろから、ちょっと声をかけてみる。
「あっ、兄ちゃん・・・・。」

妹は困ったなぁ、って顔をしていたけど、悲しげとかじゃない表情。
どうやら失恋したとか、そんな風ではない。
安心して、相談に乗ってあげられそうだ。
妹はちょっと一息あけて、こう言った。
「あしたさぁ、ちんこ触んなきゃいけないんだよ・・・。」
「はぁ?なんだそれ?」
ちんこって、あーた。
「明日、介護実習でさぁ。老人介護の施設行くんよ。
一日、担当したご老人の介護するんだけどさ、下の世話するジャン。
そうなるとさぁ、人生初ちんこ触るわけなんですよ。」

なるほど。ん?人生初ちんこですか?
彼いたじゃん。高校生のときさ。
そんなことを思いながらも、さすがに人生初ちんこに関しては
突っ込んで聞くわけにも行くまいと思いつつ
「でもな、介護ってのはさ、そういうもんだろ。
それを分かってて、その道に進んだわけだろ。」
我ながら、馬鹿みたいに正論を言ってみる。
「そんなことは、分かってるよ。うん。
介護ってのは、大変で、辛いから、こうやって事業になって、
大きなお金が動いて、人が必要とされてるってのは。
だから、のほほんとしてる私でも、しっかり稼げるかと思ったんだけどね。」
うっ、俺よりちゃんと考えてやがる・・・。
ちなみに俺は、アルバイトしていた本屋を、大学卒業後スライドして社員に。

給料は・・・・・・、実家暮らしでよかったと思う程度。
「じゃあ、なに悩んでるんだよ?」
「悩んでないよ。ただ、悲しいのよ。
なんで人生初ちんこが、ご老人のちんこなのかしら。」
「誰のかわかんない、ちんこよりはいいだろ。」
妹は唇を尖らせて
「なんで私が、誰のちんこか分かんない、ちんこ触んなきゃいけないのよ。」
と、呟いている。
ちょっと頭が痛くなった。
「あのなぁ。お前も女なんだから、ちんこ、ちんこ連発すんなよ。」
「じゃあ、・・・・おちんちん?」
「それもなぁ・・・。」
なにを思ったのか、妹はいきなり立ち上がり
「ペェニースッ!」
と変なドイツ語風発音で叫んだ。
「ちょっと、お前っ」
「ペェニースッ!ペェニースッ!ペェニースッ!」

俺のつぼに入った。腹が痛い・・・。
妹は調子に乗って
「ダズ、イッヒ、ペッ、ペッ、ペェニースッ!」
とか、わけ分かんなくなっている。
ちょっと喘息の発作が出そうなくらい笑った。
ひとしきり笑ったあと、リビングのソファーに二人並んで
のんびりと話し始めた。
高校のときの彼に関しては、妹から話してくれた。
「なんか、まだ早い、まだ早いって感じで、
キスして、手を握って満足してたんだよね。
ん、向こうは満足してなかったかも。
なんか、恥ずいね、こんな話。
だから、人生初ちんこはご老人のちんこなのよ。」
なんだかなぁ。
「ペェニースッ。」
と言ってみる。
「ペェニースッ。」
と言って返してきた。

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