姉はカウンセラー
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郊外の私鉄駅前の商店街を
俺は肩をすぼめて一人歩いていた。
(…………
 な、何でダメだったんだ。
 チクショウ………)

俺は今年大学に入学した18歳。
何とか滑り止めの2流私大に合格した。
旅行研究会なるサークルに入り
その新歓コンパの席で、同じ新入生の女の子と仲良くなった。
実は18になるまでまともに女の子と付き合ったこともなく
何を喋ったらいいか解らないというオクテの俺だった。
だが、その娘とは何故か打ち解けて、それが縁で付き合うようになった。
何度かデートを重ねてキスもした。
そして今日、渋谷でデートをした。
代々木公園でしばらく過ごしたあとラブホテルへ向かった。
俺はいよいよ童貞喪失をするはずだった。

が、それは叶わなかった。
俺は勃たなかったのだ。
信じられなかった。
ありえないことだと思いながら、俺はフニャフニャのチンポを直視していた。
本屋でエロ本を立ち読みしたり、
電車で綺麗なOLが近くにいるだけでもうパンパンに勃起する
俺のチンポが、何故、こんな大切な時に限ってウンともスンとも言わないのか。
幾度か試みたが、ダメだった。
彼女は「いいのよ、私は気にしないから。また今度、ね。」
と言ってくれたが、何の慰めにもならなかった。

彼女とは渋谷で別れて俺は家に帰ることにした。
俺は抜け殻のようにトボトボと歩いていた。
いきなり、俺の肩がポンと叩かれた。
慌てて振り向いた。
「あ、姉貴ぃ?
 なっ、何だよ?びっくりするじゃないか…」
俺の肩を叩いたのは、4歳年上の姉だった。

姉は今年大学を卒業し、青山にある心療内科に勤めている。
俺とは違って、頭のデキがよく、しかも弟の俺が言うのも変だが、
そこらのアイドルなんかよりよっぽど可愛い。
「どうしたのっ。○○! そんなにトボトボ歩いて。
 元気無いゾ? 何かあったの?」
「べ、別に…
 何でもないよ。」
放っておいて欲しかった。
今日は全てを忘れてもう寝てしまいたかった。

「なあ、○○ぅ、
 何か悩み事でもあるの?
 姉さんで良ければ相談に乗ってアゲルぞ。」
「いいってば…。
 本当に何でもないんだから…」
「そうかなぁ。
 そうは見えないけど…
ねぇ、○○。
 せっかく姉さんが心療内科でカウンセリングとかやってるんだからさ、
 ○○も利用してくれていいんだよ。
 だって、さっきの○○の表情、相当思い詰めてたから…」
そう、姉は今はまだ見習いだが、職場で心の病気の患者さんのケアをしているらしい。
とは言ったって今の俺の悩みはとてもじゃないが姉に相談などできはしない。
「よし! じゃあサ、飲みに行かない?
 丁度今夜はパパもママも旅行で居ないしさ。
 何かさ、話しにくいことでも、ちょっとお酒飲むと言いたくなるってもんだよ…

ね? ○○? 行こ?」
姉は俺が答える前に、俺の手を引いて飲み屋街の方へ進んでいく。
「ちょ、ちょっと待てよ、姉貴ぃ。
 俺はまだ飲みに行くなんて、言ってないって…」
「イイから、早くぅ」
(ちっ、何だよ。姉貴のヤツ。
 俺はそんな気分じゃないっていうのに…)

地下にあるBarに入った。姉は何度か来たことがあるらしい。
「さっ、飲もうか?
 ○○はビールでイイの?」
「うん。なあ姉貴ちょっと飲んだら俺帰るぜ」
「わかった、わかった。
 でもサァ、○○とこうして飲むのも初めてだよね。
 どう?少しはお酒飲めるようになったの?」
「そりゃ、ビール位は平気さ。
 姉貴こそ、少しは強くなったのかよ」
姉はよく大学時代コンパだとは言って
夜遅く帰って来て、居間でそのまま寝てしまったりしていた。
「まぁ、イイのよ。私のことは…
 それより、○○。
 彼女とか出来たの?」
「な、何だよ、ソレ。
 関係ないだろ、姉貴には」
「ふぅーん。話してくれないのか…
 ○○が落ち込んでたのもその辺じゃないかな、
 何て思ったりしただけだから…
 いいよ、話したくないなら。
 それより、今日は飲もッ?」
姉はグラスのビールを飲み干した。
「ねぇ、マスター。
 何かカクテル作って。甘めのヤツで。
 ○○は次、何飲むの?」

「バーボン飲もうかな…」
「きゃはっ。○○、カッコいい!」
「何が<きゃはっ〉だよ、姉貴。
 酔ってんのかよ、もう…」

そんな感じで姉と俺はとりとめのない会話をし、
いつしか、小一時間が過ぎていた
二人とも結構酔いが回ってきた。
「ね?○○。 
 そろそろ話してもいいんじゃない?
 悩み事…」
「姉貴ぃ、またソレかよ…
 話すことは、ないよ。
 だいいちそんな風に聞かれて、実はコレコレ
 なんていう風に話せるコトじゃないんだよ。
 姉貴もカウンセリングやってるんだったら、わかってよ」
「そっかぁ。
 私もまだまだ未熟者ですなぁ。
 話題、変えよっか。
 ところで、○○、アンタまだ童貞?」
「ぶふっ」
思わず飲みかけの酒を吹き出しそうになった。
「な、なんだよ。 いきなり。
 知らないよ、そんなの…」
「ふぅーん、知らないって、自分のことなのに知らないワケ無いじゃん。
 あっ、そーか。知らないって、オンナの子のこと知らないってコト?」
「ば、馬鹿言うなよ。付き合ってる女くらい、居るさ」
「へぇー。そうなんだ。
 今度紹介してよ。ねっ。
 で、キスくらいはしたの?」
「……し、したさ」
「そうなんだ。
 で、舌とか絡ませたことアル?
 こうやって、ほら?」
そう言って姉は自分の舌を出すのだ。

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