人生初ちんこ[2]
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「うわっ、調べたんだ。」
妹は、けらけら笑っています。
たわいもない会話をしながら、オンボロセダンは峠に向かいます。
途中、コンビニで、おにぎりとお茶を買って、
妹が大量に持ち込んだMDを聞きながら、二人で歌ったりなんかして
峠に向かうんですよ、これが。
峠に近づくと、怪しげな西洋のお城風の建物が、次々と目に入ってきます。

妹は、無言で、流れていくホテルの入り口を見ています。
「兄ちゃんさ。」
「ん?」
「ラブホテルって、結構高いね。」
値段表見てたのかよ!
「あっ、兄ちゃんさ。」
「なんだよ。」
「今のとこ、温泉付だって。本当?」
「知るか。」
「知らないのか。」
なんか、ドキドキしてきます。
この道は、帰りも使うんですから。
夕方には、また通るんですから。
峠に入ると、紅葉にはまだちょっと早かったみたいですが、
それはそれとして、綺麗な景色が広がります。
とはいえ、あまり運転がうまくない俺は、妹の
「うわー!渓流あるよ!下!」
「あー!あの紅葉すごい色づいてる!」
「やっぱり日本がいいねぇ。」

なんて言葉から、景色を想像し、目の前の路ばかり見て運転してましたが。
やっと、途中にあるダムのパーキングに車を止めて、
ゆっくりと景色を楽しみました。
「兄ちゃん、写真とろう、写真。」
ぴたっとくっついて、携帯で自分たち二人を撮っています。
「撮ったの、兄ちゃんの携帯に送ろうか?」
「あっ、ああ。そうだな。」
何の気なしに答えているように、装います。
帰ったら、写真データをバックアップしておこう。
ちょっとドライブして、車を止められるところにおいて、
渓流のそばで、おにぎりとお茶でごはん。
誰もいない、渓流の流れる音だけの場所で、

なんとなく二人とも無言で、かといって気まずい雰囲気でもなく、
のんびり過ごした後、帰り道につきました。
帰りの峠道、妹が助手席で携帯をかちゃかちゃ触ってます。
「メール?」
「ん、さっきの写真、携帯の壁紙にしてみた。」
「!」
「さっきの渓流の写真だよ!二人で撮ったのじゃないよ!」
うわぁ、見透かされた。見透かされてますよ。
行きによったダムを通り越し、オンボロセダンは進みます。
「兄ちゃんさ。」
「ん?」
「今日は楽しかった?」
「楽しかったよ。でも、家に帰るまでがドライブです。」
運転に自信がないですから、結構本気の台詞です。
やがて、山の入り口のラブホテル街に近づいてきました。
「兄ちゃんさ。」
「ん?」
「私のこと、好きじゃない?」
運転中に動揺させないでください!

「あっ、あぁ、好きじゃないかな。うん。好きだよ。うん。」
「そっか。私も好きだよ。うん。」
言葉にしてみると、妹が好きだという事実が、
はっきりと認識できました。
なんか、そうなんだなって。
ラブホテルが見えてきました。
俺の心臓はバクバクいってます。
緊張のせいで、視野が狭くなってきます。
やばいやばい、運転に集中しないと。
さっきの会話は、誘ってるよなぁ、絶対・・・。
一軒目のラブホテルの前を、通り過ぎる。
ちらっと妹のほうを見る。

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