図書館で会った女の子
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「あたし友達がいないんです。いないって言っても、本当に親身な友達がいないっていう意味で、うわべだけの付き合いの友達しかいないんです。」
彼女は話を続けました。

「あたしこの前Nさんに口下手で漫画の事しか喋れないって言ったでしょ?テレビは全然見なくなったし、流行物とかにも興味ないからうまく人の会話に入れないし、入ってもあたしが気まずい雰囲気にしちゃうから喋れないんです。だから自分から一線引いちゃって・・・。」
彼女をチラッと見ると悲しそうに笑っていました。

「前はこんなんじゃなかったんですよ。中学の時は普通に喋れたし、仲の良い子は沢山いました。けど中学って上中下ってランクがあるでしょ?可愛い女子、かっこいい男子は上で、オタクとかマニアっぽく見られる人は下って感じで。」
僕の当時はそんなのなかったんですが何となくイメージできました。

「あたしはその時中の上らへんにいたんですよ。だからそれなりの毎日が送れたし結構充実してました。でもね、ある日友達と話しててふと気づいたんですよ。会話の内容のほとんどがあいつキモイとか、ウザイとか、そんな話ばっかりだって。」
「それにちょうどその時あたしのいたグループで仲間はずれになった子がいたんですよ。その子はすごくわがままだったんでみんなでシカトしたり、その子になるべく関わらない様になったんですが、その時から会話の話題はほとんどその子の事で、あいつウザイとか、消えて欲しいとか、どうやってあの子から逃れようかとかそんな話ばっかりで」
「だからその子は自分が嫌われている事に気づいて自分からグループを離れていったんです」
「それでその時思ったんですよ。あたしもいつかこうなるんじゃないかって。あたしがマンガ好きな事みんなに知れてないから、もしその事がばれたら今度はあたしがオタクとかキモイとか陰口言われてグループから外されるんじゃないかって。そう思うとすごく不安で、あまり喋らなくなったんですよ。悪口言うのも嫌になったし、他の事も喋れなくなったし」
「その頃から人付き合いが下手になっていったんです。高校生になったらそれも変わるかなって思ったけど、相手のことが気になっちゃって相変わらず喋れないし、人といると疲れるだけだし。ほんと、毎日が辛いです・・・。」

彼女は一通り喋ると、
「すみません、こんな話引きますよね。」 と言って謝って来ました。
僕は慌てて、
「や、そんなことないよ。」 と返しましたが、ぶっちゃけ思いっきり引いてました。

まさかこういう子だったなんて思ってもいませんでした。
これからも会い続けるのには気が引けてましたが、でもこのまま関係を終わらせたら、尚更彼女は喋らなくなるだろうなと思いました。

もしかしたら彼女と付き合えるかもなどと、あほな事しか考えていなかった自分が情けなく思えました。
そして僕はふと決意しました。
「じゃあ、僕と友達になってよ。」

暫らくの沈黙の後僕がそう言うと、彼女が「え?」っていう顔で僕を見ました。
「前にも言ったけどHちゃんといると楽しいし、もっとHちゃんと仲良くなりたいからさ。それに嫌なことがあったらオレに構わず言ってよ。ちゃんと聞くから。」

そう言うと彼女は照れながらも
「ありがとうございます。」
と言って顔を綻ばせていました。
耳が赤くなっていて可愛かったです。

当初は付き合う目的で親密になろうとしましたが、路線変更で彼女の大事な友達になることに予定を変更しました。
今の彼女には恋人とかよりも頼りになる友達をつくる方が大事なんじゃないかと思いましたもので。

まあ、これはこれでいいかなと。

彼女と友達になってからも毎日図書館(のベンチ)で会いました。
彼女は毎日、僕に悩み事を吐き出しました。
僕は彼女に勇気付ける言葉が見つからなくて聞いてあげることぐらいしか出来ませんでしたが、それでも彼女は、
「聞いてくれるだけでも気持ちがすごく楽になる。」
「ずっと本音の言える友達が欲しかった。」
「Nさんと会うとまた明日がんばろうっていう気になれる。」
などと笑顔で言ってくれました。


彼女と親密になってまだ短いですが、以前よりも彼女は笑顔でいることが多くなりました。
特に友達宣言してからは、笑顔が絶えなくなったし、携帯の番号を交換した時も、彼女がすごく嬉しそうにニコニコしていて感情がモロに出ていたものだから、こっちも照れ臭くてニコニコ笑ってしまいました。

それから休みの日も彼女と会うようになりました。 一緒に買い物したり、映画を観に行ったりしましたが、さすが漫画に精通しているといいますか、買い物は画材や本(主に漫画や小説)、映画は某人気ロボットアニメなどを観に、あまり女の子と一緒に行かないような所へ行きました。

まあ、それはそれで楽しかったから良かったんですけどね。

Hちゃんとの友情は確実にめきめき上がっていましたが、僕の方は彼女にどんどん惹かれていく一方でした。
今まで付き合っきた女性(二人)とは正反対にあたる子でしたし、僕が生きてきた中で一番可愛いく、一番魅力的な子でもありました。

二十歳になってようやく初恋か?ってほど彼女が気になりました。
ですが、彼女にとって僕は友達という存在であり、それ以上の存在には多分なりえないだろうなと思いました。

もし告白したとしても、それでふられて、また以前のようなギクシャクした関係に戻るのは怖かったですし、今の関係に十分満足している自分がいました。

なのでこのまま初恋にして初失恋ってことで、ほろ苦い思い出の1ページにしまい込むことにしました。

映画観に行った帰り道、俯きながら恥ずかしそうに、
「あたし、Nさんと出会えて本当に良かったです。」
と言ってくれた彼女がなんとも可愛くて、嬉しくて。
でもちょっと寂しく感じている自分がいて。

毎日彼女と遊ぶようになって友達関係は以前のままですが、Hちゃんとはかなり仲良しになりました。

互いに好きなバンドグループ限定でいい唄をお勧めしあったり、重力や引力について真面目に語り合ったり、霊や宇宙人は本当にいるかなど、話のプレバリューも増えました。
(でもなぜか語ることはマニアック。)

それからマック・ロッテリア・モスバーガーのどれが一番うまい店か食べまわったりしました。
結果的にテリヤキバーガーはロッテ、ポテトはマック、店の雰囲気はモスがいいなどと、部門別の評価に変わっていましたが。
次はマイベストラーメン屋を決める予定です。

あと一緒にカラオケに通う様になりました。彼女の方から誘ってきてくれたんですが、僕はすごく音痴で最初はちょっと拒んだんですが、彼女から誘ってくれたのは初めてだったんで渋々OKしました。

彼女は意外なことに唄を歌うことが好きみたいで、お気に入りの曲を入れて結構ノリノリで歌っていました。
すごくイキイキしていてキャラが変わっていました。
僕は少々呆気にとられてましたが、これはこれでかわいいからよし!!としました。
でも、こんな彼女は見たことない。

彼女は歌い上げ、余裕で高得点を出していました。
そしてこなくてもいいのに僕の番がきました。
彼女が「期待してますよ。」みたいな顔つきので僕を見つめていましたが、本当、勘弁して欲しかったです。

僕は精一杯歌いました。精一杯歌いましたが案の定、全くあっていない音程とやたら裏返る歌声に笑われてしまいました。
彼女は「ジャ○アンだ!」「こんな身近に生息してたんだ!」と言って、御腹がよじれるほど笑っていました。
こんな彼女は見たことない。


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